落ち込んでる時間は無駄。
引きずってる自分は情けない。
もっと前向いて頑張らなくちゃ。
弱音を吐いている場合じゃない。
こんなに弱い自分はダメだ。
他人の成功を喜べない自分は汚い。
こんな状態になったことありませんか?
受け止めきれないほどの
何かが自分に降りかかると、
「頭」では
「落ち込んでいても何も変わらないし、
そこに留まっていても
何も生み出さないから
前向いて頑張らなくちゃ」
と考えていても
「心(感情)」がついてこなくて、
なかなかやる気になれなかったり、
なんで自分にこんなことが
起きてしまうのか?
と受け止めきれず心が晴れず
モヤモヤし続けることがある。
さらには、
そんな状態の自分を責めて、
傷つけてしまうこともある。
ビジネスなど、
短期的な「成果」「結果」が
求められる世界であれば、
周囲からのプレッシャーが
働くことも相まって、
さらにその力学が
働きやすくなりますよね。
ボクは、2006年夏に
コーチングというものを知り、
9月から学び始めました。
当時は会社における
目の前のメンバーとの
「人間関係の改善」、
そして、
「もしかしたら将来、
このスキルで独立できるかもしれない」
という淡い期待を持って、
学び始めたんだけど、
コーチングを学び、
クライアントとのセッションを
実践しながら、
自分自身にもコーチをつけて
自分と向き合い始めました。
クライアントにコーチすることも
もちろん楽しかったのだけれど、
クライアントとして
セッションを受けながら、
自分のことについて
深く知っていくプロセスは、
それ以上に楽しかったし、
それ自体がコーチとして
「スキル」「在り方」両面での
成長に直結していることが
コーチングにのめり込んだ
要因でもあります。
コーチングを学び始めた時、
「クライアントの目標達成の為に、
クライアントに知識、スキル、ツールを
備えさせるプロセス」だと学びました。
今から思えば、
えらく傲慢な定義だと感じますが、
当時はそういうもんだと
素直に受け止めていました。
(のち、早々に、おかしいぞと感じ始めるのだけれど)
ボク自身に大きなパラダイムシフトを
もたらしてくれたのが、
「エネルギーマネジメント」という概念でした。
今では、持論として
「タイムマネジメントは必要ない。
必要なのはエネルギーマネジメントだ」
と信じているほど、影響を受けています。
つまり、望む未来に向けて、
自分のエネルギーを使いたいところに
使える状態でいることを重視しています。
そのために大切なことが
「自分とのコミュニケーション」であり、
「感情」との向き合い方です。
コーチングに出会う前の
ボク自身は酷いもので、
「意識」「考え」と
「感情」「気持ち」の違いさえ
分かっていませんでした。
落ち込んでる時間は無駄。
引きずってる自分は情けない。
もっと前向いて頑張らなくちゃ。
弱音を吐いている場合じゃない。
こんなに弱い自分はダメだ。
他人の成功を喜べない自分は汚い。
こんな言葉が頭に浮かんできて、
「切り替える」との名目のもとで
「意識」を他所に向けて「無視」したり、
「無かったこと」にしたりしながら、
「感情」を抑え込んでしまうことが
多々ありました。
でも、この時に感じた
「悲しさ」「悔しさ」「後悔」などの
感情はなくなるわけではありません。
むしろ、自分の一部として
存在しているにも関わらず、
一番理解して欲しいはずの
自分自身に「無視」され
「無かったこと」にされてしまうから、
一見おとなしくしてそうに見えていても、
粘ったり、チクリと鋭くなったり、
何かのタイミングで
存在を現そうと出てきます。
そして、余計に
消化するまでの期間が、長期化したり、
後戻りする様に引きずったり、
ふとした瞬間に
溢れ出てきたりするものです。
無意識で気づいていないケースも
多くありますが、
このプロセスの中にあるときには、
どこかで自分のエネルギーが取られ、
じわっ〜と漏れている状態が続いています。
自分が望む未来に向けて、
エネルギーを注げるようになるためにも、
自分にとって受け入れ難い出来事に
正面から向き合い、
「悲しさ」「悔しさ」「後悔」などの
感情をしっかり感じて、
言葉にできる安心・安全な環境で
思う存分吐き出して、
その感情を持っている
自分自身の存在を認めて、
受け入れ難い出来事も
現実に起きていることとして
受け止めていく。
一度で消化出来るものもあれば、
出来事によっては
一度で消化仕切れなくて、
何回も何回もこのようなプロセスを
丁寧に繰り返す必要がある場合もあります。
3年前の2018年9月に母が急逝しましたが、
その数ヶ月前に
「電話をしようと思ったけど、またでいいか、
と思って電話をしなかったことに対しての後悔」
が消化しきれていないと気付いた時。
小学生時代から大学生頃までに
実家で飼っていた犬に対して、
抱え続けてきた感情「罪悪感」が
消化しきれていないと気付いた時。
向き合うことがしんどくて、
「後悔」「罪悪感」という感情を
感じることがとてもしんどくて、
無意識に見ないようにしていたようです。
このような消化しきれていない
「未完了の感情」は
エネルギー漏れを生み出します。
押し込めていた感情を
じっくり味わいながら、
後悔の気持ち、
罪悪感を言葉にして、
コーチに話を聞いてもらいます。
泣きながら、鼻水垂らしながら、
話を聞いてもらいます。
一回で済まないときには、
また今度、泣きながら、
鼻水垂らしながら、話を聞いてもらいます。
52歳になったおっさんのボクも、
自分の一部である感情をないものにせず、
しっかりと感じて、自分を認め、受け入れ、
感情を消化(昇華)させていってます。
感情に「良い」「悪い」はありません。
ただ、ここに存在するだけです。
それを自分の一部として、感じ、認め、
愛することができたとき、
消化(昇華)できると感じています。
場合によっては、
すぐに向き合うことができないくらい
しんどい出来事もあります。
そんな場合でも、焦る必要はありません。
自分にとって、ベストなタイミングで、
向き合える時がきっと来ますから。
もし、それが「今かな」という方は、
是非、自分のために
その機会を作ってあげてくださいね。
もし、必要であれば、
ボクが提供するセッション「マイコーチサービス」や、
ライフコーチとしての学び
「LCWのライフコーチトレーニング」で
あなたがあなた自身と
深く丁寧に向き合うサポートをさせて頂きます。
1969年、佐賀県生まれ、大阪府堺市育ち。幼少期から生活保護家庭で強い劣等感を抱えて育つ。中学二年生の夏、脳性マヒの級友が、300mを1時間以上かけて泳いだことに感動し、千葉大学教育学部養護学校教員養成課程に進学。1992年に卒業後、劣等感から抜け出すべく俳優の道へ。国民的アイドルとの共演を果たすが、その後挫折。28歳でリクルートグループに就職。求人広告営業で8年連続表彰されるが、部下育成につまずき、コーチングと出会う。コーチの「人を応援する生き方」に使命を感じ、2008年独立。株式会社プラス・スタンダード代表取締役に就任。