体験談
林さんにコーチをお願いした当時の私は、
周りからみれば、幸せな人に見えたかもしれません。30歳を目前に結婚。会社の人事部門で採用の実務担当者であり責任者。教育制度づくり等、重要な仕事を任されていました。
でも本当の自分はというと、モヤモヤと霧が晴れなくて漠然とした不安のようなものに覆われて、
とても幸せだと感じられるような状態ではありませんでした。
プライベートでは、結婚したけれど子供ができたら会社を辞めるのかな……と半ばあきらめのような中途半端な気持ちでいました。そんな気持ちでやっている仕事は、本当は自信がなくて行動できていないことがたくさんあり、挑戦することから逃げている上、そんな自分を隠そうとしていました。
どこかいつも逃げ腰だから、もちろん評価もされない。会社で評価の高い同期と比べると大きな差がついてしまった…と
密かに焦っていました。「こんなはずじゃない」という気持ちでズルズルとなんとなく生きていて、充実感など遠い日々でした。
そして、「今の仕事は天職じゃない。自分には他に何かあるに違いない!」と思い込むようになり、その「何か」を見つけに林さんのコーチングを申し込んだのです。
今思うと、
自分の内側と向き合うことができず、外ばかり見ている弱い自分がいました。中高生時代、精神的にとても弱くて「心を冷たくして感じないようにすれば痛くないや」と完全に心の扉に鍵をかけていたこと。親友のお母さんをみて「将来あんな人になりたい」と思っていたのに勝手にあきらめていたこと等を思い出していきました。
もちろんすぐに本当の自分と向き合えるようになったわけではありません。
実は最初の方のセッションでは、自分をさらけ出すことができずに、カッコつけたような、優等生のような発言も多かったと思います。
「林さん、わかりました!私がやりたかったのはピラティスのインストラクターになって独立することです!」 などと、無理やり会社の外に目標を見つけてきては林さんに語ることもありました。林さんは、そんな私の発言を全面的に信じてくれているんですよね。「ピラティスのインストラクターになる!という夢を語ったセッションの後、私は妙に心苦しい気持ちになったことを覚えています。
全面的に信じて受け入れてくれる人に対して、「この人に嘘をついているようでは、一生自分の気持ちに素直になれないな」と思いました。
林コーチに正直になることは、自分に正直なることだったんです。
こうして少しずつ自分のホンネと向き合えるようになりました。どんな自分のことも信じて、最後まで聞いてくれる人の存在(=林さん)は、自分に正直になる勇気をくれました。
印象的なセッションは、
「価値のリスト」から自分に最もあてはまる価値観を言葉にしていったことです。私の場合は、「経験する」「自由である」ことに価値を置いていると気づいたのですが、その価値観をこれまでの自分の経験をもとに、さらに深めていったとき「自分軸」のようなものを言葉にすることができました。それは、「迷ったときは損得を頭で考えず、心が震える方、「かっこいい」と感じる方を選ぶ」ということです。
後に何かで迷うたび、自分にとって何が大切か?をわかっていることは、とても心強いことだと知りました。
私が見つけた目標
「今の仕事は天職じゃない。自分には他に何かあるに違いない!」と思って受け始めたコーチングですが、私が見つけた目標は、【今の会社で「あなたがいたから、この会社は素晴らしくなった」と言われるような自分になりたい】【結婚して、将来子供ができてもどんな形であれ今の会社で働き続けたい、辞めたくない!】 の2つでした。
これこそが、自分の中に隠していた本当の気持ちでした。それまでは、あきらめてしまうことで逃げていたんです。このまっすぐで正直な気持ちを認めてしまうと、後がなくなるというか、腹をくくる感じがして怖かったんだと思います。
本当は、今いる会社、目の前の仕事が大好きで仕方がなかったんです。恥ずかしながら、たったそれだけのことを認めることができなかった!でも私にとっては大きな「腹くくり」であり、気持ちのいい「覚悟」でした。
自分の正直な気持ちから逃げなくなってから、やはり仕事に取り組む姿勢やスピードが大きく変わりました。自分の「意志=will」がこもった仕事・提案は強いんです。
現在33歳になり、
人事でマネージャーとして管理職になりました。(女性管理職は社内でも2人目で30代では初!)経営会議でも「Mさんがそんなに言うならやってみようか」というGOサインのもらい方ができるようになりました。新卒採用会議でも「最後はMさんが決めていい」と言ってもらえるようにもなりました。
自分への信頼で、新たに仲間として働く人が決まり、社員への教育投資が決まっていく…。以前の自信のない逃げ腰の自分には想像もできないことです。
プライベートでは、最近妊娠していることがわかり、妊娠3か月でツワリと戦いながら仕事も無理ない範囲でがんばっています。
「出産しても今の会社で働きつづけたい」という素直な気持ちに従って、迷うことなく様々な準備を進めることができています。どんなことも、「やりたい!」と思っているならあきらめずに方法を見つければいい、とポジティブに進むことができていると思います。
今こうしてイキイキと自分らしく生きていられるのも、林さんのコーチングを受けたおかげと本当に思っています。
林さんは本当に純粋でまっすぐな人。
クライアントである私の発言をいつも信じて受け止めてくれました。
林さん自身も、自分の気持ちに正直に生きていらっしゃると思います。だからこそ、林さんには正直になることができ、
私自身自分に正直に生きることにつながっていました。
自分の本当の想いを、言葉にすることって意外と少ないですよね。私は林さんのコーチングを通して、ブレない自分軸を言葉にすることができました。迷ったときに立ち返る場所があるのはとても心強いです。
私が林さんのコーチングをおすすめしたい人は、
「本当に自分はこれでいいのだろうか?」「もっと自分にはできることがあるのでは?」と漠然と思っている方や、「本当は自分を変えたい」と思っている人です。一度きりの人生、自分の気持ちに正直になっていいと思います。
コーチングという目に見えないサービスに自己投資することは勇気がいるかもしれませんが、林さんはきっと全力で応援してくれますし、林さんとのセッションを通して、素直な自分と出会えると思います。
2013年10月執筆 Y.M
1969年、佐賀県生まれ、大阪府堺市育ち。幼少期から生活保護家庭で強い劣等感を抱えて育つ。中学二年生の夏、脳性マヒの級友が、300mを1時間以上かけて泳いだことに感動し、千葉大学教育学部養護学校教員養成課程に進学。1992年に卒業後、劣等感から抜け出すべく俳優の道へ。国民的アイドルとの共演を果たすが、その後挫折。28歳でリクルートグループに就職。求人広告営業で8年連続表彰されるが、部下育成につまずき、コーチングと出会う。コーチの「人を応援する生き方」に使命を感じ、2008年独立。株式会社プラス・スタンダード代表取締役に就任。